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アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしてきた勝手気ままな女が、陸マイラーという概念に出会った物語(現在進行中)。旅の話や旅で撮った写真もはさみつつ。

スペイン巡礼④ カミーノ巡礼の魅力に取り憑かれた私が、仕事を辞めずに3年計画で800km歩き通す方法(予定)

スペイン巡礼カミーノ・デ・サンティアゴについて

 

はこちら 

 

どんな人が歩いてる?

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800kmという山あり谷ありの道をひたすら歩く人って、敬虔なクリスチャンくらいしかいない?と思われるかもしれませんがそんなことはありません。大切な人を亡くした人、闘病中の人など巡礼らしい巡礼者もいれば、いろんな人がペレグリーノとして歩いています。

無職で、世界を放浪してる人

いわゆる普通のバックパッカーです。6ヶ月くらい自由に放浪してるなかで、1ヶ月ほどカミーノを歩くという人は結構います。

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仕事をリタイヤした人

定年まで働いてゆっくり歩いてる人もちらほら。日本人のおじさんとか、時々こういうタイプの人がいます。日本のお遍路さんが終わったからとか。

仕事を6週間休める人

ヨーロッパの人なんかは、まとめて有休を取れるので仕事を辞めずに一気に1ヶ月休みをとって歩き通しています。

分割して歩いてる人(少数派)

私のようなタイプ。かなり少数派ですが、こういう人もいます。ドイツの銀行員の人(ジョージクルーニー似)は、12年かけて、ドイツの自宅からスペインのサンティアゴまで毎年2週間ずつ歩いていると言ってました。すごい根性。

仕事を辞めずに歩く私の野望

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映画や本で見てどうしても歩きたくなった私は、仕事を辞めて歩くしかないのか考えた末、3年に分けて有休のやりくりでなんとか800km歩こうと決めました。一年目は2週間の有休で行ったのですが、スタート地点まで行くのに数日かかり、日本に戻るまでも数日かかるから、実質8日くらいしか歩けず、これでは3年では終わらないと思い、2年目からは20連休の有休で歩くことにしました。具体的なスケジュールは以下のような感じです。

1年目(2015.5.21〜6.3)

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ピレネーの山中のフランスとスペインの国境(ほぼ霧の中)

フランスのパリから入ったので、スタート地点のサンジャンピエドポーまで、パリのモンパルナスから特急でバイヨンヌ、そこからバスでサンジャンまでと1日がかりの移動でした。

800kmの全行程の中で、最もハードで険しいコースでありながら、景色も最高と言われているピレネー山脈を初日に越えます。初日にしてクライマックス!しかし、土砂降りの嵐で命からがら登ったので景色は霧に包まれていました…。本当にしんどかった。

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あとはペルドン岬を越えてのんびりと歩けます。暑さが5月後半はかなり厳しかったです。

ログローニョまでで一年目は終了。実質7日間、合計180kmほど歩きました。

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ワインになるよ、このぶどう。

2年目(2016.4.26〜5.15)

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巡礼者割引で入れるカセドラル

ログローニョからはアップダウンはそれほどなく、地獄のメセタ(広大な台地のこと)が続きます。でも私は意外と楽しめたし、好きですねメセタ。ブルゴス、レオンと大都会を二ヶ所通ります。アスファルトの道こそが膝を殺します。地獄でした。アストルガまで実質14日間、合計360kmほど歩きました。

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何もないメセタの道。結構好き。

3年目(2017.4.25〜5.14)

あと3週間ちょっとで出発です。 あと262 km。最後の山越えとゴールのサンティアゴデコンポステーラの大聖堂をどんな気持ちで迎えるのか楽しみです。いい仲間に出会えますように。

3年計画のメリット

有休を利用するので、仕事を辞めずに800km踏破を達成できる

それでも20連休の有休をGETするのは、GWを挟んでもなかなかハードルが高い。有休対策についてはこちらを参考に。 

 異なる景色を楽しめる

4月末は菜の花、6月はポピーが綺麗でした。もう少しずらすと、一面のひまわり畑や、ワインのぶどう畑も楽しめます。

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必需品、不用品を次に生かせる

一年目に無くて困った装備を、二年目から持って行くことができます。私の場合は、バックパックを下ろさずにチューチューとペットボトルの水を飲むチューブを二年目から投入。これ必需品!ペットボトルにそのままつけられるチューブ

また物干しグッズ、洗濯バサミは二年目から持って行かずに済ませてます。非常食も今年は無しで行くつもりです。

飽きない

800km、平均26〜30日くらいで歩き通す人がほとんどで、歩くことに飽きてくることもあるようですが、もっと歩きたいと思うところで「終了、また来年!」というプランになっているので3年間飽きません。

3倍の人と知り合える

 3年間、カミーノに行くので、知り合える人が3倍になります。たくさんのいろんな人と出会える機会に恵まれて、そこが面白いです。

3年計画のデメリット

航空券代が3回分必要

マイルを貯めれば問題解決ですね。私のブログの「マイルを貯める」カテゴリーをご参照ください。マイラー活動 カテゴリーの記事一覧 - アラフォー女バックパッカー、 陸でもマイルを貯める

脚が慣れるまで時間がかかる

脚が慣れた頃に終わり、また2年目、3年目に脚を慣らすのに時間がかかります。他のペレグリーノと歩くペースがずれてしまいます。単純に3年計画だと最後は開始時より2年、歳をとってしまっています。アラフォーの2年はでかいので、何とか体力を維持しておかねばいけません…。

心と体の変化が少ない

800km、毎日歩き続ける中で生まれる心の変化みたいなのがあるようですが、そういう変化はそこまで得られないかも。それでも、足のふくらはぎの筋肉の膨らみは、7日くらいで変化してきます。毎日20〜30km歩き続けた結果の筋肉。マジでモリッとなります。

同じ仲間と歩き通すことができない

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これがかなり悲しいです。1年目、2年目の仲間とは一緒にゴールができなかったのが悲しい。でも、みんな、3年間の私のカミーノを見届けてくれています。また、SNSで仲間が歩いた写真などが、私のその後のガイドブックにもなり、あの子らがここに泊まり、ここを歩いたんだなと思うと、私も一緒に歩いてる気持ちになれるし頑張れます。

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ゴールしたペレグリーノ仲間

仲間とのお別れが毎年(3回)ある

切ないです。

でもまた会える気がして別れるので、それも希望になります。一期一会の本当の意味を知りました。

カミーノの魅力

最後に、分割しようが一気に歩こうが、変わらないカミーノの魅力について挙げておきます。

素敵な旅になることは、間違いありません。

食を堪能できる

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毎日歩き続けたら激ヤセすると思いきや、なぜか痩せない。その秘密は、消費するカロリー以上に食べまくり飲みまくりの日々のせい。

もう一歩も歩けない!と思っても、シャワーを浴びたら、バルのはしごがなぜか余裕でできてしまう。朝ごはんは二回食べるし。汗で流れ出ると信じて、昼からビールやワインを飲む。ペレグリーノが集まって自炊したり、食べれないくらいの量のパスタを出されたり、謎の各国の料理を食べさせられたり。とにかく美味しいものの誘惑も一緒に歩いてついて来てます。

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英語力・スペイン語力アップ

日本人とほとんど会わないため(1年目は最終日に1人、2年目に数人のみ)、1ヶ月間、映画かスペイン語だけでほぼ過ごします。これほど語学力アップにベストな環境はないでしょう。あ、でもどうしようもないブラジル人のポルトガル語は、google先生が通訳になってくれます。iPhone同士の会話で爆笑できます。安上がりな語学留学、異文化交流です。

日本を知る機会になる

日本のことをよく知らない外国の人々が興味津々に日本のことを聞いてきます。うまく答えられず落ち込むことも。例えば北方領土のこと、韓国との関係、原爆のこと…。もっと日本を良く知ろうと思います。また日本が外国からどう見られているかを知れます。あと、余談ですが、Made in Japan 製品の品質の素晴らしさも知れます。外国製品が次々壊れていく中、全く壊れもしない日本製のポールとか、日本の五本指ソックスの機能性の高さとか。

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地球のあちこちに友達が増える

世界各国からカミーノに来るので、ヨーロッパはもちろん、チェコ人、ブラジル人、アメリカ人などなどと知り合えます。夕食も諸外国の料理を作りあったり異文化交流できます。とりあえずイタリア人がパスタでできているのを実感できます。これからの私の行きそうな旅において、どこの国を旅しても知り合いがいるって心強いです。

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ブラジル人が作った謎の料理と。

一人旅だけど大勢旅

一人旅で来ている人が大半なのに、歩くごとに仲間が増えていき、1人でご飯を食べることなどなく旅が続きます。それがしんどい時は、1人になるのも自由。それぞれ1人で来ている旅人は、そういう「1人になりたい気持ち」の理解者の集まりなのでご安心を。

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共同生活によって新たな自分の発見

二段ベッドで集団で寝起きする日々。荷物の整理の仕方、寝方、身支度、空いた時間に読書する人、日記を書く人、SNSにアップしている人。様々な過ごし方の中で、気づかなかった自分の一面に気づくこともあります。協調性がなくて誰かと生活するのは無理と思ってた私ですが、詮索してこない自由な人たちの中にいると、私も自由にやれて共同生活が苦にならないということを知りました。

優しさを感じられる

みんな、とにかく優しいです。

初日の宿で、宿の主人が「カミーノでは欲しいと思うものが、不思議と全て手に入るよ」と言っていました。

レインジャケットが穴が開いて困っていたら、ガムテープを持ってる人がいたり、足が痛いと思えばマッサージの仕事をしていた人が現れるし、米が食べたいと思えば、韓国人に「米食作るから一緒に食べよう」と誘われるし。あの人に会いたいなと思えば橋の向こうから現れます。そうなるとこちらも自然と、足が痛い人に、痛み止めクリームをあげたり、日焼けで真っ赤になってる人に日焼け止めをあげたりします。

あの主人の言ってたことってこういうことなんだろうなと思いました。

3年続けることで自信が持てる

同じことをなかなか続けられないタイプですが、カミーノに対しては、行くと決めた時からずっとやり通す気持ちを持ち続けられています。3年かけて一つのことに気持ちを注ぐことって私にはなかなか無かったので、そのことが今後の自信になると思ってます。

オススメ映画

最後にカミーノ巡礼を扱った映画、小説のご紹介です。カミーノの魅力に取り憑かれたら、もう歩くしかありませんのでご注意ください。