アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

【女1人で登った富士山③須走ルート完全ドキュメント】星が落ちて、雲に飲まれて、太陽を浴びる。須走、砂走りの巻。

山小屋で19:30に寝て、8時間睡眠のはずか、緊張からか、2:30頃に目が覚めてしまった私。(7時間寝れたら上等説あり。)

寝袋でゴロゴロしながら、ハイジの寝床みたいに、空の見える窓から外を見ると、すごい星の数。一気に目が覚めました。

排気ガスの町大阪で暮らしてる私にとって、星空は、旅先でテンションの上がる頂き物。

居てもたっても居られず、防寒対策グッズを全て身につけ、3時には、頂上に挑むスタイルで山小屋の外へ出ました。

【女1人で登った富士山①須走ルート完全ドキュメント】の続きです。

7合目〜本7合目 見晴館へ。流れ星が落ちてくる。

唯一自信を持って人に教えられる星座、オリオン座が、星が多すぎて戸惑います。怖いくらい星が多い。

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カメラ素人がオート設定でパシャっと撮ったらこれだけ写った。

しばらくぼーっと星空を見てから、気合いを入れて出発。2分くらい歩いてから、「は!」と気づいて大陽館に引き返します。

「トイレ、もう一回行っとこ。絞り出しとかな…。」と念のためもう一度トイレへ。ここではトイレは無料。出し切ってから改めて3:15に出発。

残金2000円で、7合目から頂上を目指し、下山するために、トイレと飲み物との戦いが始まりました。

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30分で到着するはずの本7合目見晴館までは60分かかりました。鳥居のある見晴館に到着したのが4:15。この1時間はかなり厳しい登り道でした。3000メートルを越える境界をまたいだわけですが、明らかにこれまでと空気が違いました。

空気が薄くて、一歩一歩が重い。ハアハアハアハア。5分登っては腰掛けて休憩の繰り返し。

休憩しながら空を見上げると、真上から真下に星が落ちてきました。流れ星なのか、酸欠で目がチカチカしてるのか分からないような状況ではありましたが、多分、いや絶対流れ星。下に落ちてくるのは初めてで、一人ぼっちの深夜の富士山で、「うおー!」と声を上げてしまいました。

見晴館に到着すると、そこにいた山小屋のおじさんに、「登れるか?」と聞かれて「…分からん…。」と答えるのがやっと。ハアハアと自分の息づかいと足音だけの世界。魔法瓶に入った生ぬるい昨日の残りの麦茶をちょびっと飲んで、先を進むことにしました。

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本7合目〜8合目 さっきの鳥居を見下ろすと幻想的な風景が。

さっきの境目を越えてから、何となく気合いが入った気がしていました。変わらず、空気は薄く、ハァハァ言っていましたが、登っていくと、少しずつ空の色が変わったり、雲が動いたり、さっきいた鳥居がどんどん小さくなっていき、自分が一歩ずつ頂上に近づいていくのが、手に取るように分かるのも、大きかったような。しんどいのは変わらないのに、気持ちがずっと楽になり、楽しめてきました。

厳重すぎる防寒対策が不要なことに気づき始めます。まず、ダウンを脱いで、カイロを2枚引っぺがして、ネックウォーマーもリュックへ。ダウンの下のパーカーも脱いで、重ね履きしたレインパンツも脱いでいきました。暴風雨予報が全くの大はずれ。むしろ気持ちいい涼しさ。

ふと見下ろすと見晴館の鳥居がライトに照らされて、小さく見え、雲に下界が覆われていくところ。町ごと飲み込んでいくように見えて、幻想的!嘘みたい。富士山で1番感動した風景でした。

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本7合目から8合目下江戸屋には、何とここに来て、初めての標準時間通りの30分で到着。4:50。こんなに雲が厚いと、御来光は無理かな?雨も降りそうかもと思いつつ、一応、日の出は5:15頃の予定だったので、もう少し登って1人でゆっくり味わえるポイントまで登ろうと思い進みました。

本8合目の鳥居で御来光タイム!

8合目から本8合目までも標準タイム通り20分で到着。5:16、無事、本8合目の鳥居前で1人で座り込んで東を見ると、ジャジャーン!

サンライズ!

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もう少し頑張って登って、胸突江戸屋のチベタンフラッグがはためいているところで休憩しながら太陽を浴びました。

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太陽が昇り始めると途端に暖かくなるから、太陽の力ってスゲー!っていつも旅先で思うのですが、富士山でも同じ。

暖かくなってきたので、また1つ、手袋を外しカイロを1つ、リュックになおしました。

暖かくなってくるということは、喉が乾くということ。

汗をかくということは、水分摂取の必要性アップということ。

侘しいことに、ペットボトルの水も無くなり、生ぬるい魔法瓶の麦茶も残りわずかになったので、500円でポカリスエットを1本購入。喉を潤し、トイレは一旦見送ることにして、先を急ぐことにしました。残金1500円…。

頂上到着!何人かを抜かして登るほどの底力を発揮!

本8合目から8.5合目は標準タイム20分のところ、17分で到着。どうした私?!急に標準タイムを縮められるようなスピードが出てきました。

8.5合目から9合目までは、岩場で進みにくかったのもあり、休憩したり、景色を見ながら標準タイム30分のところを50分かけて6:45に9合目到着。どんどん頂上が近づいて見えてくるので、一気に進もうと思い、何人ものバテて座り込んでいる方々をヒョイヒョイ抜かして登りました。いつも抜かされたばかりの私が、人を抜かすなんて、滅多にない体験。自分がどんどん元気になっていくのが分かって笑けてきました。

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「40歳になったら!40歳になったら!」と「一年生になったら」の自作の替え歌を歌いながら、「富士山の上でおにぎりを〜」なんて口ずさみつつ、「友達100人はいらんなー」と突っ込みつつ。9合目から山頂は30分のところを、45分かけて7:30到着!!

7合目から頂上まで4時間ちょっとで到着しました。 後半は意外と余裕でした。

舐めたらあかんで、お鉢巡り

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意外と余裕過ぎて、鼻歌通りに「富士山の上でおにぎりをパックン、パックン、パックンと」2つ食べていると、頂上の売店にいたお兄さんが、「もうすぐ天気が崩れるから、今のうちにお鉢巡りを回ってきた方がいいよ」と言うもんで、休憩も切り上げてさっさとお鉢巡りにぐるり一周することに決定。小一時間でササッと一周できるもんかと思いきや、かなりのアップダウン。富士山一の苦しい道のりでした…。

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富士山の火口、ドン!やっぱり火山なんやなー。

頂上の中でも1番キツイ坂道を登った先が日本最高地点3776m。ここの登りがキツかった…。

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iPhoneのパノラマってこういう時に使うのか!

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結局、頂上一周に2時間近くかかりました。このお鉢巡りが1番ハードなので、余力のある人だけにオススメします。

一気にノンストップで大陽館まで下る

9:30に下山開始。トイレは、大陽館まで我慢すれば0円で済む!と思ってたのですが、やはり私の膀胱が怪しい雲行きだったので、200円払って頂上のトイレへGO!残金1300円也。

頂上限定販売の日付刻印をしてくれるピンバッチ700円。欲しい…。「だけど、デザインが好きじゃないし!」という言い訳をして買わずに下山。後ろ髪の引かれる思いでした。

転がり落ちたら終わり、みたいな道を下っていきます。と言ってもちゃんとロープがあるので大丈夫。ズザザザザーっと滑り落ちていきます。大陽館のペットボトルよりも見晴館の方が40円安いのを登りの時に調査済みだったので、そこで本日2本目のポカリスエット購入。残金800円となりました。と思いきや、あれ?700円やし。どこかで100円が行方不明に。100円の行方にこんなに必死になったのは久しぶりです。リュックをひっくり返して探しましたが出て来ず断念。お金がないってこんなにも惨めなのね。あぁ、あと700円かぁ…。そう思いながら大陽館に11:00到着。

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大陽館まで休憩を入れてなんと1時間半で下りてこれた私。トイレへダッシュです。(0円!)

ふぅ、助かった…。

まるでスキーヤー。5合目まで滑り落ちる

置いていた荷物を大陽館に取りに行き、荷造りし直して11:30、7合目から5合目まで、一気に砂場を走り下ります。

走るというか滑るというか。最初はコツが分からず、走っていましたが、靴を思い切って半分以上砂に埋めるくらい滑っていくこと、斜めにジグザグに、スキーのように日本のスティックを使って滑っていくことを徐々に身につけ、まるでプロスキーヤー気分。

2日前に、NHKで、デナリから滑降するスキーヤーの佐々木大輔氏(クレイジージャーニーも最近見た)を見たせいもあり、富士山ももはや雪山に見えてきてクレイジージャーニー気分。

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なんと休憩無しで5合目まで一気。須走口到着が13:153時間ちょっとで頂上から滑り降りたのでした。そうそう、須走ルート、帰り、誰もいなかった…。一人ぼっちというか独り占めというか。みんな御来光は頂上で見て、サッサと下りたのですね。

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振り返って富士山を見ると、もう他人のような顔してそびえていました。あそこにいたのかー。嘘みたい…。

700円を握りしめて、こけももソフトクリームを購入。なんとクレジットカードが使える世界だったので、カード払いにさせてもらいました。頻尿と口渇感の戦いも幕を下ろしました。

クソッ!700円残ってたのなら、頂上限定の700円のピンバッチ買えたな…。悔しい。

今更雨が降ってきた中、13:45発の御殿場行きのバスに乗り込み(往復券買っといて助かった!)、御殿場着いたらセブンイレブンに直行!ATMでお金を下ろし、グリーンダカラを一気飲み。全身が水分を欲していました。

御殿場近くのお風呂に入って鏡を見たら、見たことのない、頬のこけた、真っ黒に(砂埃で)汚れた顔で、全身泥だらけの女がそこにいて

「ヒェっ!」と怖くて声を上げました。

体重は何と富士山前日から2kg痩せていたという…。これ以上の即痩せダイエットはないです。むくみがちなアラフォーにオススメ富士登山。完全ドキュメント終了です。

 

というわけで、次は、富士山に登ってみて分かったこと、注意する点、おすすめなどをまとめてみます。