アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

ラダックでタクシーに「運転手の友達」という男が2人乗り込んできた夜道、懐中電灯で殴り殺そうと決心した事件【旅先で本気でヒヤッとした事件簿⑥】

本気でひやっとした事件簿、今のところの最終編です。

これは、インドの最北部のラダック地方のレーで起こった出来事です。

ラダックとは?チベットよりチベットらしい場所

インドで一番穏やかな場所との評判も高いラダック地方ですが、中国とパキスタンにはさまれたチベット文化圏で、チベットよりもチベットらしいといわれている秘境

 

です。秘境といっても、空路を使えばデリーからレーまで直行で1時間半ですぐに行けてしまいます。ちなみにジェットエアウェイズならスターアライアンス系なので、乗ってANAマイルを貯めたり、マイルを使って飛んだりできます。

標高4000m近い場所に飛行機ですぐ行くことになるので高山病は避けられません。着いた日から1,2日くらいは、じっとしているのが無難です。私は、酸素のタブレット(お菓子みたいなやつ)を食べまくっていましたが、やはり頭痛がひどくなり、宿の主人に勧められて、現地の薬局でダイアモックスという高山病に効く薬を買いました。(日本では処方箋もなく買ってはいけない薬です。本当は買ってはダメです。)頭痛は治まり、息切れもましになりましたが、副作用の頻尿に悩まされましたのでご注意を。トイレがなかなかないので、とりあえず草むらへGOです。

何箇所も旅した中で私のオススメ旅先ベスト3には常に入っている場所ラダック。色々語るよりも写真を見たほうが伝わると思うので、ラダックの写真を数枚ご覧になって想像してみてください。

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ラダックフェスティバル

さて、本題ですが、私が旅したのは2013年の9月のことです。

ラダックでは、毎年、9月末くらいから厳しい冬の時期に入り、なかなか観光客も行けなくなるため、一年間観光に来てくれてありがとう!そして来年もよろしく!という意味も込めて「ラダックフェスティバル」という観光局主催の祭りが1週間ほど行われます。レーの街を練り歩くパレードから始まり、開会式、宗教的な踊り、歌、ポロの試合、アーチェリー、ゴンパでの宗教的な催しがラダックの各地で行われます。それに合わせてレーに来ていたので、とても楽しみでした。

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先頭のマスクマン、やたらカッコイイ

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宮崎美子のドッペルゲンガー

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紅茶を振る舞う方々

開会式が始まるグラウンドに行くと、なぜか訳も分からず主賓の席、恐らくラダックの市長みたいな人たちが座る場所のすぐ隣に丁寧に案内され、ビスケットや紅茶が次から次とやってきてそれをつまみながら、言葉の分からない市長の開会の挨拶を特等席で聞くことができました。いまだに謎ですが、実は、前日に、チベットの寺を私が巡っていた所、現地のTV局に声をかけられ、半日、密着取材みたいなの(テレビ東京の「YOUは何しに日本へ」のラダック版みたいな番組と思われます)を受けていたので、もしかしたらラダックで放送されたのかも知れませんが分かる術もなく…。

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特等席で見て分かったこと。それは、ポロの試合って馬が試合中にあちこちでウンコしまくっているということくらいでしたが。

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夜のラダックフェスティバルへ

昼間に色々な催しを見て周り、夜のお祭りも楽しそうだなと思ったので行き方を聞くと、タクシーでしかいけない場所にあるということでした。

「うーん、どうしよ…」

警戒心の塊で動いているので、日没後に女1人でタクシーを乗ることなど旅先ではほとんどしません。

まして、この旅の数ヶ月前に、インドのデリーでおぞましい集団強姦事件(カップルでバスに乗っていたところ、乗り合わせた数人の男達に暴行され、実はバスの運転手もグルで、女性がバスから投げ出されて亡くなった痛ましい事件です。)があり、その後も色々とインドでの暴行事件の報道が日本でも流れていました。その事件はインド好きの私にとっても、非常にショッキングな事件で、日本での報道では、この時期にインドに女1人で行くなんて被害にあいにいくようなものだという声も多くありました。

私は、早くに、インドに行くと決めていたので、今回はいつも以上に、注意し、警戒心は常にMAXレベルでいました。 

www.ararechantravel.com

 しかし、ここはインドらしくない平和なラダック。タクシーだし、お祭りだし何とかなるのではないか?と思い、誰かを誘うか、顔見知りになったタクシー運転手(道端でよく会っていた気の弱そうな青年)に頼むなどしてみようと思い、夜の祭りに行くことを決めました。

一緒に行く人が見つからなかったのと、つまらなかったらすぐ帰ってこようとおもったのとで、1人で行くことに決め、道端で挨拶を毎日交わしていたタクシー運転手の青年に声をかけました。夜の祭りの会場に行きたいと伝えると、

「ラダックを知ろうとしてくれてありがとう。ぜひ連れて行きたい。」

なんて言うので警戒心は薄れました。やっぱりここの人はいい人や!と思い、その青年のタクシーの助手席に乗り込みました。もう夜で、車は電気もない道を進むので、やはり少し怖さを感じつつも、お祭りを楽しみにしながら、ラジオから流れるボリウッドソングを聞いてワクワクしていました。

しばらくしてから後部座席に、ドライバーの友人だという男が2人も無理やり乗り込んでくるとは思いもしない私でした…

 

長くなってきたので、続く

 

ラダック、パンゴンツォへの旅、行き方はこちらを参考に 

www.ararechantravel.com

ラダックの旅の教科書はこちら

 

 

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