アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしてきた勝手気ままな女が、陸マイラーという概念に出会った物語(現在進行中)。旅の話や旅で撮った写真もはさみつつ。

スペイン巡礼。サンティアゴ到着前夜。モンテドゴソは本当に歓喜の丘だった。オルッホで泥酔パーティー

カミーノを終えてもうすぐ2ヶ月くらい経ってしまうので、ゴールした時の事を振り返って書こうと思います。

サンティアゴ到着前日。最後のロングウォーキング34km

 

www.ararechantravel.com ↑この日の続きです。

Arzúaでキティーとリナと3人で大雨の夜、ガールズトークをした翌朝。6:15に、まだ寝ている2人を残してひっそり1人で出発しました。サンティアゴまで40km弱。もうゴール直前。無理すれば今日中にゴールできる距離でしたが、5km手前のモンテドゴソまで今日歩いて、明日は5kmだけ歩いてゴールする計画。一つ手前の街で泊まっているアリソンたちも含めて、「今夜はモンテドゴソでみんなで集合してパーティーや!」とメールし合っていました。

最長の34kmを歩く今日。長い長い散歩も今日でおしまい。三年がかりの思いを噛み締めて歩こうと決めました。

ゆっくりマイペースに歩いていると、あっという間にリナが追いついてきて、「今日は歩きながら瞑想するよ!モンテドゴソで待ってる!」と言って追い抜いていきました。

さらに30分後、キティーがクールに「モンテドゴソ!」と言って抜いていきます。

今日は久しぶりによく晴れていて気持ちよく歩き続けます。

2年前、カミーノを歩き始めた時に並んで歩いていたメンバーの事とか、昨年、カミーノで毎日一緒に過ごしたメンバーの事とか、みんなとっくにゴールをして私だけがまだゴールをしていないという取り残された気持ちも明日でおしまいやと思うと、嬉しいような、寂しいような複雑な気持ち。

この日はほとんどの行程を1人で歩きました。ミストシャワーのような通り雨の後、何と空に虹が!これは空が私を祝ってくれてる!と疲れた体に沁みました。

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美しい景色って疲れを癒す力がある。だからスペインを800kmも歩いていられる。

とは言え、最長の34kmは足に疲労がのしかかります。左足の裏が痺れています。足首から下は腫れてパンパンです。休憩時にトレッキングシューズを脱いでしまい、腫れた足をまた靴に収めるのに苦労しました。

私の足の痛みは、1年目のサンジャンからピレネーを越えた時からのお付き合いです。1年目はアップダウンが多く、股関節、膝に激痛、足の親指の爪は帰国後剥がれ落ち、左の足首も痛くて引きずり続けた日々。

2年目は体重増加のせいか、灼熱のメセタで膝の痛みに悩まされ、左足首は帰国後疲労骨折が判明。

3年目はジム通いの成果か膝も股関節も無事で、疲労骨折の後遺症か左足のみ痛んだり腫れたりの毎日。何のアスリートの選手やねんと自分で時々思いながら痛む足と付き合い続けてきました。

明日は5kmしか歩かないので、足の痛みは、ほぼ今日で開放される!という喜び。だけど、足の痛みとお別れする寂しさもあったり。

一歩一歩、本当に噛み締めながら進みました。サンティアゴの空港の横の道を歩きながら、もうサンティアゴなんだな、ペレグリーノの大半は、数日後にこの空港から帰ることになるのかな…なんて考えて寂しくて泣きそうになりました。

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泣きそうになった美しい森

モンテドゴソ手前のバルで、顔見知りが全員休憩していて集合。手前の町から歩いていたアリソンも追いついてきて再会。みんな、すでにテンションが高く、ビールで出来上がりつつありました。

最後の上り坂を登りながら、仲間に先を越され、最後にモンテドゴソの巨大アルベルゲに到達。待っててくれていたアリソンやキティーたちに礼を言い、一緒に500人収容の巨大な施設(まるで刑務所)のアルベルゲへ入りました。

歓喜の丘

モンテドゴソという地名は、スペイン語で「歓喜の丘」という意味で、サンティアゴに翌日到着できる喜びをこの地で感じられるからでしょう。

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モンテドゴソのモニュメント

丘から、明日辿り着く予定のサンティアゴ大聖堂を見つけて、「あれ?5kmって結構距離あるなー」なんて言いつつ、「ここまで来たかー…」と達成感に浸りました。

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真ん中より少し右に大聖堂の塔がちょろっと見える

フリオたちは今日そのまま勢いでサンティアゴまで行ってしまうと言い、そういう人も多かったせいか、モンテドゴソの500人収容のアルベルゲですが、20人も泊まっていないような少人数の夜となりました。私たちは8人で一緒にディナーを食べることにし、パーティーナイトの始まりです。

8人の宴

同室になった8人で一緒にディナーを食べることになりました。8人のうち2人は今日初めて会ったペレグリーノでしたが、長い道のりを歩いてきた仲間ということで、あっという間に打ち解けられるから不思議。どうしてカミーノを歩いたのか、歩いて感じたこととか、帰国してからどうするのかとかをそれぞれ話しながら。

ディナー後、バルに移動して夜通し飲もう!と盛り上がりました。(既に赤ワイン3本はあけていた状態)

「ここのアルベルゲのユニットは門限がないから!」とアリソンも大はしゃぎ。ちょっと買い物してくるといってクロアチア美女のマリと消えていきました。残った6人は深夜まで開いているバルに移動。屋外のスペースを独占してパーティーの始まりです。

恐るべしオルッホ!

アリソンとマリが歌いながら陽気にバルへやってきました。

2人は、ジャジャーン!って感じで手に持ったボトルを掲げました。2人が持っていたのは、ガリシアの地酒「オルッホ」。

アリソンは、「この日を楽しみにしてた!」と言います。私はオルッホが何か全然知らなかったし、どういうお酒かも分からないまま、8人全員でショットグラスで乾杯。

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まだ明るいうちからオルッホで乾杯

思ったより甘くてフルーティー!飲みやすいなと思った直後、喉がひりついて、ガツンと胃袋と脳天を殴るようなパンチ力。

なんじゃこりゃ!

完全ノックアウトされるお酒でした。

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不思議なことに、アルコール度数40%なのにスルスル飲める甘さ。疲れも吹き飛ぶような魔のお酒。面白いくらいに、グビグビグビグビといきます。

アリソンのスマホがリクエストに応じてあらゆるBGMをかけてくれます。

アラフォーのマリと私はQUEENをリクエスト、私と、カートコバーンと同じシアトル出身のアリソンの思い出の曲ニルバーナ、スペインで大流行中のDespacitoなどなど。大合唱しながら笑い転げる始末。

アリソンがスペインのペアで踊るダンス、バチャータを踊れると言うのでレクチャーの開始。わたしもなぜかアレックスとペアを組まされて踊らされます。酔っ払いが足をもつらせながらのダンス。デカパンのキティーはクールに椅子に座りながらムービーを撮って笑っていました。(さすがデカパン。デカパンについてはこちら→ブログが100記事超えました!気づいたら104話目記念。旅先で、おパンツから見えた女子の国民性、個性の話 - アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

アリソンのスマホの電池が無くなりかけて、ラストはアラフィフのファーギー(似)が、「カーマは気まぐれ」をリクエストし、椅子に置いたアリソンのスマホを囲みながら、全員で大合唱しながら椅子取りゲームのように回るという大人の痛い集団のパーティー。NO ドラッグとは信じがたい光景だったでしょう。その後、ヨレヨレで店を出ました。

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我らが姉御、踊り狂うファーギー


Culture Club - Karma Chameleonこんなに合唱しやすくてノれる曲はないね。

0時を回り、屋外で新しい誕生日を迎える

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怪しい夜空

 気づくと、日付が変わって、あの歓喜の丘のモニュメントのそばに、酔っ払い8人がまだ帰らずにいました。今日初めて会ったドイツ人のペレグリーノが誕生日を迎えたらしくみんなでサプライズでお祝い。「またアリソンがいつの間にかワインボトル、買ってきてるよ…」と思いつつみんなでまた乾杯。

「私達みんな、日付が変わって今日、サンティアゴに到着する。ある意味新しい自分の誕生日よ!ハッピーバースデー、ペレグリーノ!!」

と我らが姉御のファーギーが叫び、みんなの新しい誕生日祝いとなりました。

その後は何時まで外にいたのか分かりませんがとりあえずほとんど寝ていて記憶なし。

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人が寝てる横で弾けていたアリソン

アダムに抱えられ、アルベルゲに戻って二段ベッドの上にもヘベレケで登れなくなった私は、アレックスにお尻を持ち上げられて上段のベッドになんとかあがってそのまま寝たようです。(翌日の皆んなの証言より)

あそこまで酔いつぶれたのは、私の40年の人生で生まれて初めての経験でした…。海外であそこまでお酒を飲んで酔っ払うなんて、よっぽど7人に気を許せたんやな…。新しい誕生日は酔いつぶれ記念日でもあります。

巡礼最後の夜のことでした。数時間後はいよいよサンティアゴ…。続く

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