アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

【EU旅14日目】弾丸ベルギー・アントワープ旅〜ネロとパトラッシュの最期の場所でフランダースの犬について改めて考えてみたりして〜

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

ベルギーの写真見てたらベルギーチョコレートが食べたくなって、向こうで食べたガレーのチョコをAmazonで追加注文したやつを食べちゃいました。

やっぱり、うまい。

というわけで、ベルギーの続きです。

最後に寄ったアントワープ(アントウェルペン)を紹介します。

 

名作フランダースの犬とは

スタンと話していて、「フランダースの犬」の話になりました。

アラフォーの私が、子供時代に繰り返し見たアニメです。

ベルギーのフランダース地方が舞台のアニメで、絵を描くのが好きな貧しい少年ネロが、おじいさんと犬のパトラッシュと牛乳を運ぶ仕事をしながらまじめに生活してたら、ことごとく辛い目にあいます。

おじいさんが死んで、町の人に意地悪されて、放火犯と疑われ、絵画コンクールは落選。

最終回は、吹雪のクリスマスの夜に、フラフラになりながらアントワープの大聖堂へ行って、ネロがずっと見たかったルーベンスの絵を見てパトラッシュと一緒に天国へ行き、死んでから実は絵が当選してたり、放火犯じゃなかったこととかが分かり、町の人がひどく反省し、悲しむけど時すでに遅し…という悲しいストーリー。

 

ベルギー人のスタンにこのストーリーを話すと 「What the fuckin’ story?!」と驚かれました。その話のどこが好きなの?と改めて言われると困る…。

なんでそんな救いのない物語を、アニメにして日本人は好んで見るのか理解不能とのこと。

まあ、そう言われるとそうなんやけど。

子供時代は、再放送で何度も見て、「ランランラーン、ランランラーン!」と主題歌を口ずさんだりしていたものの、40も過ぎると、私だって疑問です。

救いがなさ過ぎる。

もっと方法はなかったのか?

じいさんが死んで身寄りがなくなった子供をそのままにしておくとはどういうことか?

「感動の最終回」的な番組に今でも取り上げられがちだけど、何に感動するのか?

愛犬と一緒に、死ぬ前に見たい絵を見れて、苦しみから解放されて良かった良かったでいいのか?

子供に伝えたいこの物語のテーマは何なのか?

福祉の重要性?子供に分かるのか?

などなど。

スタンと話しているうちに、フランダースの犬について、好きなアニメだったけどそこまで深く考えていなかったな、何が名作なんだ?と頭を抱えてしまいました。

ストーリーのせいなのか、イギリス人作家が書いたというせいなのか、ベルギー人にはこの話はほとんど知られていないようです。

でも、興味を持ってくれて、youtubeの英語字幕のフランダースの犬をチェックし、これから少しずつ見るよと言っていたスタン氏。

まあ、とにかく、

ベルギーに来てるから、アントワープに行って、ネロが死ぬ前に見たルーベンスの絵を見に行きたいということを言うと、

「Antwerpen is so so  ugly!」と行くのを嫌がるスタンでしたが、結局ルーベンスの絵を見に行くことにしました。

ネロの思いが分かるかも知れない…。

 

 

アントワープ(アントウェルペン)ってどんな街?

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1ベルギー人から「Ugly」だと表現されてしまったアントワープですが、一般的には、「スタイリッシュでファッショナブル」な町として知られているらしい。

アート、建築、食、ファッション、デザインの発信地で、世界のダイヤモンド取引の中心地のよう。

日本人が立ち寄る理由の90%以上が、フランダースの犬のせいだと思われますが…。

 

アントワープへはブリュッセルから電車で向かいました。

ブリュッセル中央駅〜アントウェルペン中央駅

所要時間:50分くらい

料金:7.7ユーロ(2ndクラス)

予約せずに直接駅に行っても、その場で窓口や券売機で切符の購入可能でした。

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世界一美しいアントワープ中央駅

アントワープ中央駅に到着。

この駅は、「世界一美しい駅」と言われていることを後で知ったのですが、確かにすごい。

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歴史ある駅舎、気品が漂っていて迫力あり。

ヨーロッパの大きめの駅って、どこも歴史を感じられて、キレイでびっくりする。

東京駅とか京都駅、金沢駅もそんな風に欧米人が感じてるのかな。あれはちょっと近代的過ぎるかな。

そんなことを考えつつ、弾丸の観光なので、駅にあるツーリストインフォメーションで地図をもらい、コインロッカーの場所を聞いて、ロッカーにバックパックを預けて身軽になってから、ルーベンスの絵を目指します。

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ルーベンスの絵のあるアントワープ聖母大聖堂へ

アントワープ中央駅からの行き方

行きは駅前のトラムに乗り、帰りは歩いて駅まで戻りました。1.7kmなので、徒歩圏内です。

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トラムに乗って5分程度でGroenplaats 駅に到着。

フルン広場のすぐ目前にびっくりするほど大きなゴシック調の教会が!

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聖母大聖堂(ノートルダム大聖堂)

こここそが、ネロが最期に訪れた場所。

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アントワープ聖母大聖堂

開館時間:10:00~17:00、 土曜10:00~15:00、 日曜祝日13:00~16:00

入場料:6ユーロ

聖母大聖堂に入ると、日本語のパンフレットがもらえます。どれだけ多くの日本人がフランダースの犬関連でここに来てるかがこのパンフレットの存在で分かります。

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パンフレットによると、大聖堂は、170年もの歳月をかけて造られ16世紀に完成したフランダース地方最大のゴシック建築。高さ123mの鐘楼が特徴で、街のランドマーク的存在。

中にはルーベンスの傑作が4枚と、それ以外にも数々の絵画が飾られている模様。

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フランダースの犬ファンとして、ルーベンスの4枚の絵を中心に見ることにします。

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中は、白を基調とした明るく高い天井やステンドグラスに包まれていて素敵。

キリストの昇架

奥に向かって進み左側に、ルーベンスの「キリスト昇架」が。

宗教画って、キリスト教に詳しくない人間が見ると、本当に深く意味を理解できず、「なんか分からんけどスゴイ」しか感想が出なかったりする。それでも伝わってくる凄さがあるんだけど。

ここ、聖母大聖堂は、なんと、絵の前に日本語の解説冊子がある!助かるー。

という事で、まず読まずにじっと絵を見て、しばらくしてから解説を読むことにしました。

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キリストがはりつけられる前の絵。


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そっか。この絵を見て、自分はこういう時どういう立場にいたいかを考えるのか。

恥ずかしながら、解説書により、絵の見方を教えてもらいました。

はりつけにするのか、逃げるのか、見届けるのか。

ネロをいじめるのか、見て見ぬ振りするのか、手を差し伸べるのか。

自分ならどうする?なんて考えてみたりして。

キリストの降架

右側に行くと、フランダースの犬の最後のシーンで登場した、ネロがどうしても見たかったという有名な絵があります。

「キリストの降架」です。

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無実の人間が不当な死刑執行を受けたということを表していたり、キリストは亡くなっても光の源の中心に居続けるという意味もあるらしい。

お金を払わないと見れなかったこの絵を最期に見て、「とうとう見たんだ」と言って息絶えるネロと寄り添うパトラッシュ。

貧しくても無実の罪を疑われても、正直に真っ直ぐに精一杯生きた2人は、この絵に何となくリンクする…そんな感じがしました。

聖母被昇天

豪華な祭壇には「聖母被昇天」が飾られています。

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真上のルーベンスの一番弟子のコルネリス・スヒュット作の「聖母被昇天」の絵から天使たちが降りてきて、ネロとパトラッシュを天国に連れて行くシーンが浮かびます。

空腹や寒さ、辛さから解き放たれた瞬間です。

キリストの昇天

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キリストが蘇るところ。死んでも、思い出は残る…ということかしら。

ネロとパトラッシュ像

聖母大聖堂前の広場にネロとパトラッシュ記念碑があります。

うーん、ちょっとネロもパトラッシュも違う…。

特にパトラッシュは犬種から違う。

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奥に写りこんだ人の車椅子もスタイリッシュでカッコいい

ちなみに、フランダースの犬の日本語のモニュメントには、「この物語は悲しみの奥底から見出す事のできる本当の希望と友情であり、永遠に語り継がれる私たちの宝物なのです」とありました。

 

ネロとパトラッシュの友情の物語と言われても、ルーベンスを見た今、そのテーマはピンとこない。

 

この話って、

善良な人間にも不幸が降りかかって死ぬこともあって、不幸にして亡くなってもその光は消えないということとか、

自分がどういう人間でいるべきなのか、こういう時に傍観者でいるのか、助けようとするのかとか、そういうことを投げかけているのかも。

そんなことを、ベルギーのアントワープで考えた私でした。

 

 

ショッピングストリートを歩いて駅へ

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フランダースの犬のテーマについて深く考えた後、一転して、ファッションなストリートをブラブラ歩いて帰ります。

「アントワープはugly」とは思わないけど、ゲントの方が好きだな、というのが率直な感想。

H&Mやチョコレート屋さん、電気屋さんが並ぶストリートは普通のよくある活気のある繁華街でした。

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肉をビールとかで煮込んだベルギー名物カルボナルド

EUを格安に移動できるバスFLIX BUSでアムステルダムへ

次はどこで会おうかな?

地球のどこかで会う約束をしてスタンとお別れし、バスでベルギーの隣国オランダ、アムステルダムへ向かいます。

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FLIX BUSという格安にEU圏内を走ってくれる陸のLCCを使います。インターネットで予約してEチケットでサクッと乗れます。車内はトイレもWi-Fiもついていて快適。

乗り場は分かりにくいのですが、アントワープ中央駅の裏の観覧車のある方に出て、7番乗り場ですが、FLIX BUSのサインはありません。不安になりますが、バックパッカーがうようよいるので大丈夫です。30分ほど遅れてきました。まあ、ここは日本じゃないからのんびりと。(ちなみに到着は1時間遅れだった…)
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FLIX BUS

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ああ、2時間後には、3年ぶりに、あの2人(カミーノで知り合った旅人の話〜オランダガールズが私にとって特別な理由 )に会えるなんてワクワクする…。