こんにちは、あられ(@n0riarare)です。
初日はハンピ村側を歩いて彷徨いました。
次の日は船に乗って、ヨーロピアンバックパッカーが好んで泊まるというハンピアイランド側へ。
海外限定でバイクに乗る私ですが、久しぶりにアジアの村を走った1日。
最高でした。
今回は川を渡った向こうのハンピアイランドでの1日を2回に分けて振り返ります。
まずは割とどうでもいい出だし編。
ハンピとハンピアイランド
インドの ハンピへの行き方(コチラ)は以前に書きましたが、
ハンピの中でも、南側のハンピ村(についてはコチラ)ではなく、川を渡ったハンピアイランド側に行ってみました。
位置関係はこんな感じ。
曇天の中、船を渡る
朝ごはんも食べずに船着場へ。
雨が降りそうなので一応雨具を持っていくものの、暑いし濡れたらいいやと思い、寝癖すら直さないいい加減さを身につけてしまっている私。
日に日に私を縛るルールが無くなっていく心地よさ。
大体のことはどーでもよくなっている。
船に乗ってみたものの天気が悪いせいか全然人がやってこず、私だけ。いつ出発するのか尋ねると、満員になったら船を動かすシステムらしく、なかなか人がいない時でも最低10人は乗せないと船を動かす気はないらしい。
まあ急いでもいないので、のんびり待とうかと思っていたら、イスラエル人カップルとインド人夫婦が乗り込んできて5人になった。
それからも全く人が来る気配もなく、船頭さんもチャイを飲んでくつろいでいて「1時間くらい経てば集まるよ」と言って船を動かす気配すらない。インド人の言う1時間は3時間くらいかもなと少しゾッとする。
イスラエル人男性が、
「5人でお金を2倍払えば10人分払うことになるし、それで船を動かしてもらうように頼もう」と提案してきた。
1人50ルピー(50円)のところを100ルピー(100円)払おうということか。なるほど、それでもいいかと思い、イスラエル人がお金を集めてくれて船頭さんに払った。
よし、じゃあ5人しかいないけど船を動かしてあげよう、という頃合いになって、欧米人バックパッカー5人が猛ダッシュでやってきて滑り込んだ。
結局船は10人になったのに、私たち5人に返金はなかった。
イスラエル人は怒って船頭たちと言い合いになっていて、私も一緒になって返せと怒っても良かったのだけど、10人だけで船を出発させるのも本来は嫌なんだろうなぁ、20人くらいは乗せれるもんなぁと何となく同情してしまい、50ルピーくらいいいやと思って黙って川を見つめていた。
イスラエル人のおじさんには、船を降りる時にいろんな意味で、ありがとね、と言って(おじさんは微妙な顔してたけど)別れた。
金で物言うやりすぎな人は嫌だけど、みんながwin-winになるように機転が利いた提案をできる人はいいなと思う。今回の結果は、待ってた人がただ2倍払っただけ、だけど。
バイクをレンタルするには
船を降りた向かい岸には、すぐのところにレンタルバイク屋があった。
1日250ルピー(250円)。
ペットボトルに入ったガソリン80ルピー分を買って入れてもらった。
ヘルメットは50ルピー追加とのことで、誰もかぶらないし、ぶつかったり事故を起こすような道もないと言われたが、自分で勝手にこけたり牛に激突する可能性も私の場合ゼロではないから、50ルピーを払いメットをかぶったら、周囲のインド人がみんなして笑いに来た。
かぶるは一時の恥。こういう外国での気の緩みが大惨事をうむんだぜ。みんな自分の国ではヘルメットかぶってるくせに。
私は誇らしくヘルメットをかぶった。もう秒で汗が頭皮から噴き出る。蒸し暑さ120%。
ところでここでは、国際免許証もパスポートのチェックもなかった。
ゆっくり行くんだよ、という注意とフリーマップを貰って出発。
バイクにまたがったら、ipodで奥田民生のイージューライダーで始まり、中盤でthee michelle gun elephant のGT400、クラッシュのI Fought the Lawを歌うのが私のバイクに乗る時のルーティン。(かっこつけたが、私がバイクに乗るのは日本以外のアジア限定。)いい感じだ。
朝ごはんで運命の出会い、とか
そんなこんなで、イージューライダーの曲がまだ1番くらいの時にいい感じのカフェを見つけて朝ごはんを食べることにした。
全然走ってないけど腹ごしらえ。
ハンピアイランドは、船着場から大きな車道に抜けるまでの道にたくさんカフェやレストランがあるので、結局バイクに乗ってすぐか、降りる手前でお店に入ることになる。
いい感じのオープンエアな空間。
いい雰囲気のゲストハウスの中にあるカフェらしかった。
食べるテーブルのすぐ横が畑。
フレンチトーストとチョコボールとチャイを頼みぼんやり。
靴を脱いで足を敷布団(?)の上にほっぽりだして寛げるスタイル。
フレンチトーストはシナモンがきいてて、インドテイストが吉と出るタイプの美味しい仕上がりだった。
のんびりしてると、向かいの席に映画「恋する惑星」の頃の金城武をもう少し涼しくした感じのアジア人男子がパソコンで何やら作業をしていた。
最近はこういう正体の分からない旅人が、カフェで何時間もそして何週間も、正体の分からない作業をしている時代になったなぁなんて思いながらしばらく見物していた。
彼は韓国人で、気さくに私に話しかけてきた。6週間、ここのゲストハウスに泊まってるという。その前はゴアにいて、ゴアでは日本人や韓国人を数人見かけたのにハンピに来て6週間、1人も会ってないんだと。バラナシでの話やそれぞれディワリをどんな風に過ごしたかを話し合った。本当に好青年のいわゆるイケメンで、でもナヨっとしたタイプではなく1人でも堂々と旅している男性のように見えた。
今日の予定を聞かれて、バイクでノープランでこっち側を思いつきでぐるぐる回る予定、ハヌマーン寺院には登ろうと思ってる、と答えた。私が挨拶をして店を出てヘルメットをかぶろうとしていたら、彼が追いかけてきて
「もしも君が嫌じゃなかったら、今日、一緒に過ごさない?ついて行ってもいい?もう少し話がしたい」とストレートに言ってきた。
なるほど。
とてもスマートだね、青年。
「ごめん、今日は1人で過ごすって決めてるんだ」
と 光の速さで断った。
彼はびっくりしていた。
断られるとは思ってなかった雰囲気だった。彼がイケメンでこれまで女性に断られることなんてなかったせいなのか、行ける感じを私が出していたのか、ただ旅人同士のよくある一緒に行動しようっていう普通の誘いなのにっていう思いなのかは分からないけど、気まずい感じになった。金城武はもう一度丁重に誘ってくれたのだが
「ごめんよー、もう行くわ!ハバナイスデー!」と言って私はヘルメットをかぶって大急ぎで去った。もうそれはすごいスピードで。
しばらくして、道中、
もったいないことしたなぁーと半笑いで思い返していた。
あんなイケメンが誘ってくれたのに光速で断るなんて我ながら正気の沙汰とは思えない。
だけど、なんか妄想癖フル回転で見えてしまったのだ。
1日楽しく過ごして、ハンピの風景の素晴らしさが愛の吊り橋理論で勘違いして盛り上がり、明日も会おうとか、さよならが辛いとか、連絡を取り合おうとかそういうの。
もうそういうの面倒くさいなと思ってしまった。生意気にも。
映画「ビフォアサンライズ 」みたいなことになったりしてという妄想のスピードが速すぎた。
イケメン金城武の方が、ただ暇だから言ってみただけかも知れないのに。
もしくは、謎女についてきたものの、変なヘルメットかぶってやがるし、階段登る息切れヤバいし、もしかしてえらいおばはんちゃうか?とバレて向こうの方が「やってもうたー」と逃げ出すかも知れないのに。生意気な女だ。
まあ、いいや。
今日は自分とデートすると決めたから、先約ありでーす!と心で叫ぶ。
そして、「気にしないぜ、とにかく行こう、おおーおー」と民生が伸びやかに歌っていた。
ありがとう、民生。
やはり、近くの金城武よりも遠くの奥田民生だね。
さて、ハヌマーン寺院へ向かう。何もないなーなのに、長くなったのでこの辺で。続く
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