こんにちは、あられ(@n0riarare)です。
ハンピの日々を思い出すと、思う存分のんびりできたなぁと顔がにやけてしまいます。
なのに、よくよく考えると、半日ずっと歩き回ったり、バイクや自転車に乗って走り回ったり、丘に登ったり、全然、体はのんびりしてなかったという謎。
あの村の雰囲気がそうさせるのかも知れない。
海外(日本以外のアジア限定)でしかバイクに乗らない分際でも、ああ、バイクで風を感じたいなと思ったりするもんで。
そんなことを思いながら続きを書きます。( 前編はこちら)
バイクで回った場所
東西に延びる大きな道に出て、東に向かって走り、ハヌマーン寺院へ。そこから気ままに東に進んで、Anegundi 辺りまで行って引き返しまし、西のSanapurの湖まで行って、船着場のバイクをレンタルしたところまで戻ってきました。
ゆっくり走ってしょっちゅう止まったので、バイクを朝に借りて、返したのが夕方くらい。満喫です。帰りの船はすでに人が数人集まっていたので雨を待ってからしばらくしてスムーズに帰れました。
575段登ったハヌマーン寺院
バイクを貸してくれたお兄さんが、簡単なフリーマップをくれて見所を教えてくれた。
丘の上のハヌマーン寺院からの眺めが素晴らしいらしい。とりあえず行ってみることにした。
Googleマップで位置を調べてみたら、ハヌマーンは猿の姿をしたインドの神様なのだが、人気者の証拠か、インド中あちこちにあるハヌマーンテンプルが、ハンピにもいくつもある。
どれのことか分からないまま、適当に進んでみると、駐車場があってたくさんの人が集まる場所があったので、バイクを止めて聞いてみた。「ハヌマーンテンプル?」
首をかしげるインド人独特のYESのサイン。
なるほどここか、とたくさんの人についていくと、丘というか岩山があった。
昨日のマタンガヒル並みの高さ。よっしゃ、登ってやろう、とハヌマーンの門をくぐる。
ハヌマーンの仲間の猿があちこちにいた。
雨が降る前の蒸し蒸しした空気で、少し階段を登るだけで汗が噴き出る。インド人家族が楽しそうに登っている。「575段だよ!」と何度もいろんな人が伝えてくれる。
インド人以外ほとんど見当たらないと思っていたら川を渡る船で一緒だったイスラエル人夫妻が登ってきた。一緒に登るが、高齢のバックパッカーほど体力のある人間はこの世にいないので、あっという間に置いていかれた。ああいう高齢者になりたいものだ。
でも、休み休み登るおかげでじっくり見られる景色もある。
風が吹いて気持ちいい。
いや、頂上は強風で、開けた場所で立ってるのが怖くなるくらいだった。
360度、この景色。
気持ちが良すぎた。
こういう場所で1人で景色を見る時間が1番好きだなぁ、あのイケメンを断ったのは正解だったなと、負け惜しみなく思う。
そんな時間も束の間、
カミーノとおなじく、大勢の人に抜かされるから、頂上は顔見知りだらけになり、大勢のインド人が話しかけてくる事態となった。
頂上の一角で、アムリトサルのゴールデンテンプルのように、昼ご飯のカレーが大勢に振る舞われていて、誰でも食べていいのか、システムがよく分からなかったが、何人もが「食べていけ」と誘う。
この人懐っこさはなんだろう、とインドを旅しているとしょっちゅう思う。
私が女性外国人で1人旅であるということを差し引いても、それにしてもフレンドリー過ぎるし、世話焼き過ぎる気がする。だからインドを1人で旅するのが面白くてやめられない。
デジカメで写真を撮っていると、「撮って!撮って!」という子供たち。この姿は10年以上前のインドの子供たちと変わらない。スマホが普及してインドの若者がスマホで写真を撮っていても、デジカメが珍しいのは変わらないらしい。私のカメラにて集合写真の連続。
降りる時は、何人ものインド人に「Tik tokを撮ろう!」と言われて、言われるがままにインド人たちのスマホの画面に収まった。やった事なかったら、なんか小刻みに踊らないといけないのかなと思ってたけど、カメラを見るだけでも良いらしいことを知った。
登りは疲れ切ったけどあとは降りるだけ、というこちらの油断したタイミングを見計らうのがみんな上手だったから、tiktokの誘いは断らなかった。もうみんなが列を作る事態になり、そのせいで下りなのに登りと同じくらい時間がかかってしまった。登りなら絶対断ってたと思う。
「Tik tokデビューを、思いがけず、見ず知らずのたくさんのインド人のアカウントで飾ったよ」と日本の友だちにLINEしたが、「パンケーキ食べたいのか?」程度のコメントで流されてしまった。私の周りの40代がTiktokについて知ってることなんてその程度。
旅で体験したことを日本にいる人に話しても、いつも温度差があるのは私の説明不足のせいか。まあ、そこまで本気で伝える気もない。
私の話はくだらないことを長々と話しすぎてしまう癖がある。
文章もそうだ。時を戻そう。
湖と大雨とヘルメットと
ハヌマーン寺院を降りて、さらに東に走った。
所々にある遺跡っぽいところなど、気になる場所を見つけてはバイクを止めて散策。
ハヌマーンでTik tok仲間になった人たちと再会して手を振る。
そしてまたバイクにまたがって適当に走る。
Anegundiというところまで行って、そろそろ引き返すことにした。
雨も降りそうだし、もう川向こうのハンピ村に帰ろうかなと思いつつ、地図を見たら船着場よりも少し西に気になる湖を発見。気になったので見に行ってみることに。
雨がポツポツ来たり止んだり。
さっきまでは、牛や山羊を追い抜くくらいの道だったが、バイクで湖までやってくるインド人の若者たちとすれ違うように。
特にこれといって絶景とか名所という訳ではなさそうだったけど、割と好きな景色。
雨雲と濁った水とゴロゴロした岩と。
疲れていたのか、パーキングで倒れたバイクをなかなか起こすことができなくて、インド人の若者グループに手伝ってもらった。
転がっていったヘルメットを拾うと笑われたが、敢えてもっと笑わせようと深く被って見せた。まあまあウケた。
蒸し暑くてたまらないヘルメットだったが、帰り道、急に叩きつけるような土砂降りが来た。目も開けていられないようなひどい暴風雨で雨粒も強い。
湖に打ち付ける音が激しくて、変なテンションになって、ヒャッホー!と叫んでバイクを飛ばす。
ヘルメットが傘やゴーグルがわりになって、助かった。もう堂々とヘルメットを被っている自分を愛していた。
バイクを返しに来たら、もうヘルメットは笑われなかった。それどころじゃないくらいの豪雨。
船着場の手前のブルーシートを屋根にしたチャイ屋で雨宿りをして船を待つ。
先客は朝の船で一緒だったイスラエル人夫婦と、朝と同じ船頭さん。
思わず笑い合う。
それぞれ、ゆっくりハンピアイランドを満喫した私たちは、急いで帰る気にもならず、船が満員になるまで、雨の中、のんびりとチャイを飲んで待つことにした。
朝、船賃を2倍払った私たちを覚えている船頭のインド人のおじさんが、後ろめたかったのか、黙ってチャイを奢ってくれた。それでもまだマイナスだが。
もうヘルメットを脱いだし傘もないから、船が出る頃には雨が止んでいて欲しいと祈りながら朝のメンバーとチャイをすすった。
今日もいい1日だった。
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