アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

熊野古道② 熊野古道を何度も歩き中辺路完全踏破を達成している私のオススメ中辺路ルート【宿は川湯温泉のまつやで決まり!】

熊野古道についてのザクッとした解説

 

はこちら↓ 

norimakiararechan.hatenablog.com

中辺路ルートとは?王子様がいっぱい。

おそらく、紀伊田辺駅から少しの距離の滝尻王子という地点からスタートが一般的です。滝尻王子、近露王子、発心門王子等々、九十九王子が熊野古道の道中におられます。こんなにたくさんの王子様にお会いできるなんてステキ!と思いたいところですが、王子はプリンスという意味ではなく、神社の小型バージョンというイメージです。12世紀頃に、はるばる熊野本宮大社に参詣する人々を祈願するためのポイントだったんでしょう。f:id:norimakiararechan:20170322201630j:image

中辺路ルートは主に以下の2ルートです。

  1. 紀伊田辺→熊野本宮大社を結ぶルート(そこまで険しい山を登ったり降りたりは少なく、なだらかに森の中を歩く感じです。)
  2. 熊野那智大社・速玉大社のある新宮→熊野本宮大社を結ぶルート(大雲取越・小雲取越とよばれる割と険しい山を越えます。)

中辺路ルートは全部制覇したので、こないだの三連休に私は、中辺路ルートよりハードな高野山と熊野本宮を結ぶ小辺路ルートの一部と、中辺路のお気に入りルートを歩きました。 

中辺路を歩くための準備はまずこれ

1)宿は川湯温泉で決定。私は「まつや」が定宿!

日本を旅する時に、私が旅先に選ぶポイントの最重要事項は温泉です。温泉を拠点にどう動けるか。ここはいろいろ体にガタがきやすいアラフォーな私にとって年々外しにくいポイントとなっております。体の疲れをほぐすご褒美をまず用意してその近辺に何があるかを調べがち。これは、海外の旅行にはあまりない要素なので大切にしております。

なので、熊野古道中辺路を歩くなら、川湯温泉に泊まる。これがベストチョイスです。(湯の峰温泉という世界唯一世界遺産になっている温泉もありますが、子供の頃の思い出もあるので川湯にこだわっています。)

熊野本宮からバスで10分くらいの距離にあるので川湯温泉からいろんな場所にアクセスしやすいし、川原を少し掘ればお湯が出るなんてすごいと思いません?まあ、私は面倒なので旅館の露天風呂に入りますが。

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そして、川湯温泉に泊まるならここです。「山水館川湯みどりや」と言いたいけれど少し高いので、同じ系列で、並んで建っているビジネスタイプの「川湯まつや」(シングル1泊3750円くらい)に必ず私は泊まります。温泉は、まつやに泊まっても、川原にあるみどりやの露天風呂に入れます。

もうそこが最高です!

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時々猿もやってきたり、川の向こうに鹿がやってきます。男女混浴風で、女性は湯浴みという浴衣を着て入ります。何となく男性側、女性側に1つずつお風呂があるのですが、厳しく分けているわけではなく、自由に行き来でき、おっさんとかがなぜか女性の方に入ってたりします。湯から上がって、女風呂に戻る道のり(わずか20歩くらい)が、浴衣が濡れて、ぺちゃっと体にひっつくので、お尻付近を気にしながら歩かないといけませんので注意。男性はタオルで前を隠していますが、後ろは丸見えですので見て見ぬ振りをするのがレディーのたしなみ。日没後にお風呂に入れば、真っ暗なのですべて解決です。

外国人ファミリーが浴衣を着て露天風呂というのが逆に分からず、素っ裸でお母さんが出て行き、外で待っていたお父さんの「No!!!」という叫びを聞いたことがあります。(外国人は、日本はお風呂は裸で入るというのが定着してきているため浴衣を着て露天風呂というのが分かりにくい。もう少し工夫をお願いします!みどりやさん)

(プチ裏情報ですが、シーズンオフやガラガラの平日のときに、安いビジネスの方のまつやを予約していても、高級旅館みどりやが空いていれば、みどりやの方に追加料金なしでグレードアップしてもらえる可能性ありです。経験あり!)

 

 

 

あと、「まつや」は無料のランドリー室(5階)もあるので(みどりやの洗濯機は数百円必要です)、熊野古道から歩いて帰ったら、汗やら何やらで汚れた服を洗濯機に放り込んで風呂へ行けます。乾燥機もあるので完璧。洗濯できるおかげで荷物を大分減らせます。これは熊野古道を歩く場合、結構ポイントが高い。荷物は軽くしないと歩くのがしんどいので。パンツなんて最悪1枚で上等!(洗剤は200円なので私は持参してます。)

川湯温泉の弱点は、ご飯を食べるところが少ないこと。バス停前のこぶちという店くらいでは?そこも19:30に閉店。温泉街ってそんなものよと諦めれば、早く寝れます。それか、本宮あたりで食べてから温泉に戻るようにしています。コンビニは徒歩25分くらいの請川にデイリーが一軒ありますが、歩いて行く気力は残っていないので、空腹で死にそうになれば、みどりやの売店でカップヌードルかポテチを買って食べるかしてます。あそこの売店に、せめておにぎりかパンを置いてくれと願う…。みどりやのディナーバイキングを1度だけ食べたことがあります。それ以降何度も川湯で泊まっていますが、1度しか食べていないことでご推測ください…。

でも、翌日の朝食もしくは昼食は、バス停目の前の民宿大村屋さんの熊野古道弁当もしくは熊タカ弁当があります!

これをもって古道を歩き、気に入った場所で食べるのも熊野古道の必須事項です。要予約です。大体、6:55に取りに行って、そのまま7:03のバスに乗って歩きに行くパターンです。私はいつもここから事前予約しています。↓

■温泉民宿 大村屋■ 熊野古道弁当

f:id:norimakiararechan:20170322210113j:imageおにぎり、耐え切れず、道中、2個、歩き食いしちゃった…。

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 熊野古道の何がいいって、こういう景色を独り占めしながらご飯食べれることだったりする…。3連休も、古道歩いてると、ほとんど人と会わない。(歩くペースが遅すぎるからですが…。抜かれることは多々あり。)

【準備編】が、川湯温泉への情熱で終わってしまいましたので、続く…

 それと、大切なことなのでもう一度書きます。

「中辺路」は「なかへち」と読みます。

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