アラフォー女バックパッカーの無敵の旅の話

働きながら、少ない給料と有給休暇をフルに使って旅をしている勝手気ままな女の旅の話。旅で撮った写真もはさみつ

ボリウッドスター、シャールク・カーンの誕生日を祝いに行くの巻【2019インドディワリ旅:ムンバイ編①】

こんにちは、あられ(@n0riarare)です。

インド旅をちまちま書いてます。

ムンバイで予定していなかった場所で、想定外のイベントに参加してきました。

実録「シャールク・カーンの誕生日」です。

ボリウッド界のキングこと、シャールク・カーンとは

以前書いた記事がこちら↓

シャールクは、とにかくスターです。

日本で上映される作品はアーミル・カーンが多い気がしますが、インドを旅していると、シャールクは全盛期のキムタク、いやブラピ、ジョニーデップ、トムクルーズを全部足したくらいの支持率があります。

圧倒的なのです、老若男女。

バラナシでI love you の伝言を預かる

事の発端は、バラナシの宿で話していた時のこと。バラナシ以後の旅のスケジュールを聞かれて話している時に、

宿のオーナーやスタッフのインド人から

「どこから日本に帰国するの?」と聞かれて

「ムンバイから帰国するよ」と伝えた私。

「ムンバイ?!いいねえー。ボリウッドのスターが住んでる街だよ。いつ帰るの?」と聞かれ、

「帰りのフライトが11月3日の夜だったと思うよ。だから11月2日頃にはムンバイに入ってるはず。オススメのスポットってある?」と私が言うと、

インド人Guysが、嘘だろ?と口々に呟きザワザワし出した。

「11月2日は、シャールク・カーンの誕生日やで!!!」とインドなまりの英語で嬉しそうに教えてくれる彼ら。

「ええ?!そうなん?」

私はシャールクの誕生日がいつなのかは知らなかったが、彼の誕生日に、毎年何が行われるか知っていたから、自分のスケジュールに驚いてしまった。

彼らが改めて教えてくれたけど、そう、ボリウッドスターのシャールクの誕生日は、彼の家の前にものすごい数のファンが集まり、お祝いをする。それに応えるように、スターがバルコニーから現れて手を振ってくれるという皇室並みのイベント。

「シャールクに会うのは僕らの夢だよ。いつかは、ハッピーバースデーって言いに行きたいけど、仕事もあるしムンバイは遠いから行けない。君が代わりにI Love You!と言いに行ってくれない?」とオーナーのヴィシャルが言う。

「いいけどシャールクの家の場所知らないし」と私が言うと、食い気味にみんなが

Mannat だよ!パンドラアパートのマナト。タクシーに乗って、ドライバーにシャールクの家って言えば、全員知ってるよ」と言い、私のスマホのGoogleマップのシャールクの家にハートをつけてくれた。

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GoogleにもSRK HOUSEと登録されてる

この国のスターにプライバシーは無いらしい。トムクルーズ並みだ。

とにかく、ムンバイでシャールクに伝言を伝えに行くことが私の旅のスケジュールに組み込まれた。

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Uberで道連れ。Mannatへ

その1週間後の11月2日、ムンバイに着いて、ランチを食べてから、予定もなかったのでシャールクの家に向かうことにした。15時頃。

Uberで「Mannat 」と入力。海沿いの場所で、多分ここで合ってるはず。

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すぐに車がやって来た。

乗り込むとドライバーが「Mannat?シャールクの誕生日を祝いに行くのか?」と聞いてきた。

フフフ、そうだよとニヤリ。

そうか、そうか、と何故だか嬉しそうなドライバー。乗り合いのuberにしていたから、その後途中でインド人青年が乗り込んできた。

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あ!

シャールクの写真がプリントされたTシャツを着ている。そうか、目的地が一緒なのね。

ドライバーが、青年に後ろのジャパニもシャールクの所に行くと嬉しそうに報告してくれるもんだから、青年も目を輝かせてシャールクの話をしてくれる。Tシャツは自作らしい。

友達が昨夜の深夜に行って、夜の部のシャールク降臨を見たらしく、スマホで見せてくれた。

次は多分5時頃のはずだと予想していた。

そうこうしていると、もう1人乗り込んできた。3番目の乗客ももれなく目的地はシャールクの家。「日本でもシャールクは有名か?」という非常に難しい質問をされ、私は、

インド映画好きが一定数いて、その人たちは当然シャールクを知っているが、インド映画がじわじわ一般的になってきてはいるが、まだまだ知名度は低く、年に数本しか日本の映画館では見れないと伝える。

車はラジオの番組が流れていたが、CMに入る前に必ず「Happy Birthday シャールク!I love you!」というメッセージが流れる。もう国民全員がお祝いモードな雰囲気だ。日本のクリスマスくらいじゃないか。もう車内は同志の集まりでお祭り騒ぎの中、マナトヘ向かった。

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その日の新聞の特集欄!

 

男だらけの誕生日会

マナトに到着すると予想以上の人・人・人。

しかも9割8分が男。わずかに彼氏か父親のような男性と一緒に来ている女性が混ざっている。

フジロックのグリーンステージくらい。

男だらけ。

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私は何故か日本のジャーナリスト扱いを受けかけて、最前列のメディアゾーンに通され、しめしめと侵入したが、すぐに一般人とバレて追い出された。

少しでも前に行こうとしたり、道路を立ち止まったりする人がいたら、警棒で容赦なく叩いて怒鳴るインドの警官たち。

恐ろしすぎて大急ぎでUberの同志の所へ戻って、後方の真ん中あたりへ一緒に進んだ。

「あと15分で出てくるよ、多分」という何の根拠もないインド人たちの言葉。多分1時間後くらいになるのかなと思いながら、じっと待った。

ふと気づくと360度インド人の男たち。

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退屈になった男たちが、外国人の女がいるのに気付いてジロジロ見始めた。

その時初めて、これはヤバイかも知れないと変な汗が流れた私。

マズい、迂闊だった。

男だらけとは思ってなかったとは言え、こんな大群の真ん中に乗り込むべきじゃなかった。しかし、もう逃げるに逃げられない…。

Uberの同志と、近くにいた純朴そうな男たちを見た。これまで話した印象と見た感じでは、シャールクのTシャツを着たとてもピュアなシャールクファンだと信じて、私は切り出した。

「男ばかりに囲まれて、じろじろ見られて、私は今とても居心地が悪い。触られたりするのも嫌だし、シャールクが現れて押されて怪我をするのも怖い。インド人を嫌いになりたくないから、Tシャツのシャールクと、すぐそこの家にいるシャールクに恥ずかしくない行動で、私を守ってほしい。Protect me!Promise !!」

と、何様やねんという勢いで、すごく強い口調でハッキリと伝えた。

お願いするときは下手に出るべきだが、例外はある。ここは勝負だった。

彼らは「オフコース!」とTシャツのシャールクに誓って君を守る、とボディーガードになることを約束してくれた。

そして、押されそうになったら囲んでくれ、ジロジロ見て何か言いにくるような輩に対しても見張ってくれた。

シャールクのカリスマ性に感謝したい。

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1時間くらい経過し、そして山は動いた。

シャールクの息子「ベビー・カーン」ことアブラムちゃんが窓辺に現れてカーテンを開けて外の様子を覗いたり動き始めたのだった。

ベビーがパパを呼んでくるはず、という私の周囲の人たちの予想は的中し、キング降臨。

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 待ちわびたシャールクファン何千人もが「ウォー!」と声を上げて前方に走り出したのだ。塀を越えて。屈強な私のボディーガードの男たちも若干興奮して前へと一緒に走り出した。昔、ライブハウスでモッシュに飛び込んだりダイブされたりしていた元バンドガールの私も、さすがに怖かったが、ボディーガードのTシャツをつまみながら飛び込んだ。

見えた!

あれがキングか!

何というか立ち居振る舞いが物凄いオーラ。

ポージングがスター。

インド人の男たちが狂喜乱舞して叫んでいる。

人に夢を与える存在、カリスマ、もはや神。

私はバラナシのヴィシャルたちのかわりに、そっと小さくI love you、シャールク…と呟いた。 

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女1人で乗り込む際の注意事項

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キングが投げキッスやシャールク立ちの決めポーズなどを終え、家の中に戻ってからも油断はできなかった。

アドレナリン全開の興奮状態で、「このまま帰れないぜ」な男たちに目をつけられては大変。

ボディーガードと共に人だかりから離れようとするが、なかなか進めず。

しかし、私の懸念は外れ、シャールク降臨効果でハッピーになった男たちは私にもとても紳士的で、

「一緒に写真を撮ってください」攻撃の開始。

目が合えば寄ってきてセルフィー?と言ってきて写真をパチリの連続。

時々肩を組んでくるやつには「No!」と強めに断り、芸能人、いやスターのように写真を撮られまくった。

女1人で迂闊にシャールクバースデーに乗り込んでしまったが、注意すべき点としては、

  • 1人にはならないこと
  • 警戒心を常に持つこと
  • 弱々しい雰囲気をまとわないこと
  • 隙を見せないこと
  • シャールクへの忠誠心を利用して自分を守ること

この5点が大事だと思う。

今後もし、女性がシャールク・バースデー・アタックに参加する場合はこの5点に気をつけてもらいたい。

バラナシのメンバーに写真と共に報告すると、あちらではTVのニュースで見たらしく羨ましがられるというか感謝された。

「シャールクを愛してくれてありがとう

シャールクに伝えてくれてありがとう」

何というかファンにこういう言葉を言わせる人って、やはり本物のスターなんだろうなぁ。

シャールクの家の前のビーチで見た夕日がとても美しかった。

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あと、乗り合いのUberで行くと、同乗者が同志になるからおすすめ。

そんなこんなでみんなでお祝いしたお祭りのようなシャールク・カーンの誕生日でした。

 

 

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