「祈り」インドのリシュケシュにて
注:前置きが長くなったのでさっさと見たい人はこちらで飛んでください↓
睡眠最優先の私は、普段、「隙あらば眠る」をモットーに、平均8時間睡眠に全精力を注いでいます。何も予定を入れてない休日は、「起きるまで寝る」作戦で半日以上寝ます。(最近腰が痛くてなかなか厳しいですが。)
旅先では特に体調管理にシビアになってしまうので9時間睡眠を目指したいところ。
そんな私が唯一睡眠時間を削る価値があると考えるもの。それは、
旅先で日の出を見ること、朝日を浴びることです。
日本で普通に生活してると、
起きた時の太陽の光は恨めしく、
出勤時の太陽は疎ましく感じてしまいます。
休日、ひどい時は目覚めるのが夕方で、太陽と会わずに1日を終えたりなんかして。
そもそも夜型人間。
ごめんよ太陽。
旅に出て、大阪から遠く離れた旅先で何となく日の出を見て以来、大阪で普段浴びるのと同じ太陽なのに、旅先で妙にありがたがる自分がいます。何か、いいんです、サンライズ。
日の出を見る醍醐味
早起きして暗闇から支度して外で寒い中日の出を待ち、少しずつ明るくなってくるのを感じること。
ゆったりとした時間の中で待つこと。
空気がじわじわ変わっていくのを感じられること。
太陽が出てくる直前の空の色も好きです。紫色だったり、ピンクだったり、すごい濃いオレンジ色だったり。いわゆる朝焼けってやつでしょうか。
地平線や川や建物の間からぽっこりと丸い太陽が出てくるとき、「毎日見てるたかが太陽やん」と、どうクールに気取ったとしても、やっぱり感動します。「わー」って言います。
太陽が昇り始めると、あっという間に上へ上へと地平線からすぐに遠く離れていきます。
太陽が出だした途端に空気が温かくなっていき、「恐るべし太陽熱!」と実感します。
いつでも太陽はのぼるんやなー。
そんな当たり前の使い古しの言葉が、意外と自分の中で沁みてきます。
励まされるようなパワーをもらえるようなそんな感じ。
日本に帰って、出勤時にこれでもかと浴びる太陽は、やっぱり腹立つくらいうっとおしい存在に戻りますが、それでも時々、旅先で見た朝日を思い出して「今日も頑張ろう」と思えちゃうから不思議。
一つの丸い物体(物体って言わないかな)が、遠く離れた地球上に、強大な光を届けて、温めてくれる(近年温めすぎの説あり)存在に、どこか信仰の対象とでも言えるような、えげつないパワーを感じてしまいます。
大げさに言えば、目に見えない神様よりも、身近で信じられる人間を超越した存在。
何か、意図せず、壮大な話になってきた。
とにかく、巷で溢れる胡散臭いパワースポットよりもよっぽどパワーをもらえる太陽。旅先の方が、自分の心がオープンマインドやから、普段よりも余計に太陽からパワーをもらえるのかな。
思いつきで書いていったら、「隙あれば寝ていたいただの怠惰なバックパッカーブログ」のはずが、今日は予想に反して「スピリチュアル系ブログ」になっていて、あれれ?と自分でも驚いてます。
そんなこと、あんまり日頃考えてなかったのに、書き始めるとスピリチュアルな感じの言葉がぽんぽん出てきました。
まあ、いいや、たまには。
とりあえず、
私にとって特別なサンライズスポットを、写真で簡単に紹介しようと思います。写真は昔の安いコンデジで適当に撮ったものもあるので写りはイマイチのもありますが。
(朝日の美しさとかシチュエーションだけじゃなく、見た時の自分の状況、事情なども審査のポイントに入れ、独断で選んでいます。でもそういうもんですね、人にオススメする時は。)
おすすめスポットにインドが多くなってしまいましたが、インドってそういう国だからご勘弁を。(どういう国かはご想像にお任せします。)
旅で朝日を見るなら、ここがおすすめ!10選
①バラナシのガンジス川(インド)
もしかしたら、子供の頃の夏休みのラジオ体操の時に見たかもしれないけど、嫌がらずに、ちゃんと見ようと思って日の出を見たのは人生で初でした。私にとっての記念すべき朝日。聖なる川、ガンジス川の聖地バラナシで、ボートに乗って見ました。ここで見た夢に、あの世に行った友が出てきたのを覚えています。
②ダージリンのタイガーヒルという丘(インド)
遠くに見えるヒマラヤ、カンチェンジェンガ
30歳の誕生日の朝をここで迎えました。曇ってて寒かった。悲しいことがあった20代の終わり。逃げ出すように始めたインド生活を送っていましたが、そろそろ日本に帰ろうと思った日でもあります。ヒマラヤを眺めながら、本場のダージリンティーを飲みながら、ブルーハーツの「1000のバイオリン」を聴きながら迎えた30代。歌の通り、「アイスクリームみたいに溶けてった」です。
ヒマラヤほどの消しゴムひとつ
楽しい事をたくさんしたい
ミサイルほどのペンを片手に
おもしろい事をたくさんしたい(甲本ヒロト)
③ラダックのパンゴン湖(インド)
標高が4000m超えてたから、太陽に近づいた気がします。だって太陽がどこよりもでかかったから。湖の色が、夜、朝、昼と色を変えるのが神秘的でした。
④カニャクマリの聖地(インド)
インド洋とアラビア海と太平洋の交わる聖地から。頭の中で世界地図のインドを思い浮かべ、あの三角形の一番下の先っちょにいるんだ!ということを何度も思い浮かべていました。
⑤ポカラの山で(ネパール)
山を降りた後のファワ湖
太陽が見えてへんやん…。でもいいんです。
私には感じられた太陽の存在。3日間ネパールの山を歩いて、最終地点でヒマラヤ山脈と輝かしい日の出が見られなくても、厚い雲の奥に太陽の存在を感じられました。
見えなくてもそこにある。
そういうことを教わったような気がします。
ヒマラヤ見ると、やっぱりブルーハーツ口ずさむ私。むしろブルハ歌うためにヒマラヤを見に行っている説あり。
⑥バガン遺跡(ミャンマー)
凄かった度ナンバーワン。本当に凄かった。360度見渡す限りの遺跡がどんどん浮かび上がる感じ。毎日のように日の出を見ましたが、毎日違う空。圧倒される風景でした。
⑦アンコールワット遺跡(カンボジア)
遺跡が黒く、影のように映るのがかっこよかったです。
親がアンコールワットを見たいと言ったので連れて行きました。
シェムリアップの戦争博物館の庭に、マンゴーの木がありました。木の下にいくつか熟れたギリギリ(腐りかけか完熟かのギリギリ)のマンゴーが落ちていて、多分、猿がかじったりしてたんだけど、きれいそうなマンゴーを拾って皮を向いて、私は食べていました。
その娘の行動と、かじったそのマンゴーが人生で一番おいしかった話ばかりを親は話しています。アンコールワットの感動は?と思いますが。
⑧サハラ砂漠メルズーガ(モロッコ)
せっかくのサハラ砂漠キャンプも何年かに一度あるかないかの雨が降るのではという夜。曇りでした。星はまったく見えなかったけど、朝のピンクの砂漠が幻想的でした。
⑨カミーノの巡礼路の毎日(スペイン)
西の果てまで向かって歩くのでいつも背中から太陽が昇ります。雨の日以外は、立ち止まって朝日を毎日眺めていました。色んな場所で、毎朝、太陽から歩く力をもらいました。昼過ぎると暑くて汗だくで太陽を恨みかけたけど。
⑩富士山のご来光(日本)
最近のやつ。雨が降るのでは?という曇り空でしたが、太陽が見えて嬉しかったです。さっさと太陽が昇っていった気がします。御来光は一瞬の出来事のようでした。
最後に
とりあえず10ヶ所を選んでみました。
パワーをもらいに、朝日を見に行ってみたい方は、行ってみてはいかがでしょう?
写真を貼り付けただけでも結構パワーもらったなー。
またバガンやサハラ砂漠に行きたくなってしまいました。
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